テニスをするのって楽しいですよね!
ただ、こんな声も聞くんです。
- 「おれはもっと燃えるような試合がしたいのに、相手が弱すぎる・・・つまんねえ。」
- 「わたしはもっとゆるく楽しみたいのに、相手がこんなお楽しみ試合でガチ過ぎる・・・正直ひくわ〜」
- 「もっと真面目に練習したいのに、こいつらなんでふざけているんだ?イライラするなあ。」
- 「おれは勝敗なんてぶっちゃけどうでもいいんだよ。思い切りバコってそれが決まったら満足なんだ。放っておいてくれよ。」
- 「もっと勝ちにこだわれよ、なんでそんな投げやりなショット打つの?テニスなめてんのか?」
- 「別にうまくなりたいわけでもないのに、この人めっちゃ指導してくる・・・なんかうざい」
- 「なんか相手とテンションが合わないから思いっきり楽しめない・・・」
そうなったら、せっかくの楽しいテニスが台無しですよね。一緒にテニスをする人との関係性も悪くなってしまうかもしれません。しかし、若いときはよく経験したことでもあります。
原因は明らかです。そう、テニスをする目的・本気度が違うからですよね。
この記事では、そんなテニスの楽しみ方を5種類に分けて、目的・本気度が違う相手と一緒にどうすれば楽しむことができるかを、高校テニス部、大学テニサー、社会人テニスサークル、テニススクールを経験した元コーチであるはるすとが考察していきます。
テニスに限らず、あらゆるスポーツで応用が可能だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
テニスの楽しみ方5種
中国の戦の達人『孫子』はかつてこう言いました。
彼を知り己を知れば百戦殆からず
これは、テニスで勝つ上でも重要ですが、テニスを楽しむ上でも重要です!
まずは、
相手が何を目的としてテニスをしていて、自分は何を目的としてテニスをしているのか?
これをわかりやすく把握するために、テニスの楽しみ方を目的別・本気度順に5種類(5段階)に分けて考えてみたいと思います。
エンジョイテニス:「レジャー」として楽しむ(本気度:ゼロ☆☆☆)
目的:ラケットとボールを使って遊び非日常を味わう。楽しければOK
いわゆる、「お遊び」のテニスです。「正しいフォームとか、細かいルールとかまずはどうでもいいからテニスで遊ぼう?」という楽しみ方です。これだって立派なテニスです。最近はスポッチャとかで気軽にテニスが出来て良いですよね。この楽しみ方をするなら、テニスシューズでなくても、普通の運動靴やスニーカーでもいいんじゃないでしょうか?軽く汗をかくかもしれないので、小綺麗な格好でなければ、最悪ジャージとかでなくても良いとは思います。ただ、このあたりはテニスコートによっては規定があるので、それには従う必要があります。
ラケットでボールを打つ打感や、ボールを追いかける楽しみ、ラリーが続いたときの一体感を味わえたら十分、非日常感があって楽しいと思います。簡単なゲームをして多少ムキになった方が盛り上がりますが。時間も30分とか1時間とか、人数多めで休憩がありという条件でも、長くて2時間とかあれば十分ですね。スポッチャなら10分くらいとかでも出来ますしね。
これでテニスって面白い!と思ってくれたら、2の楽しみ方もやってみてほしいです。もっと楽しいですから!逆に、2〜3の楽しみ方から、たまにはエンジョイテニスして、「テニスって楽しい!」という感覚を取り戻すのも意外といいですよ? ただ、一度2〜3に行った人は、この楽しみ方だと物足りなくなることが多いのですが。
ザ☆テニス:「スポーツ」として楽しむ(本気度:低〜中★☆☆)
目的:ルールに則って、上達やテニスの醍醐味を味わう。楽しさと真剣さのバランスが大事。運動量も大事。
これが、最も一般的なテニスの楽しみ方だと思います。「練習」と「試合」があって、少しは真剣に練習して、上手になったら嬉しいし、試合に勝てたら嬉しいし、そこそこ運動量もあるので体力も必要ですが、仲間と一緒にかく汗は最高だよね!という楽しみ方です。
1との違いは、タイトルどおり、「遊び・レジャー」ではなく「スポーツ」として楽しむところです。「スポーツ」として楽しむ以上、テニスシューズ+スポーツウェアは必須ですし、試合もあくまでルール通り進めます。(ハンディとかはその場の状況次第で勝手に設定したりすることはあると思いますが。)また、マインドとして「少しでも上手になりたい」または「運動したい」というモチベーションのどちらかあるいは両方あるのが前提です。このマインドが両方ない場合は、いくらきちんとした格好をしていても、1の楽しみ方をしていると考えます。
普通の学校の部活やサークル、テニススクールの一般コースなどは、この楽しみ方をしている方が多いと思いますし、何も説明や前提なく「テニスしようぜ!」って言われたらこの楽しみ方だと思って間違いありません。初対面の人とでも、テニスをするなら一緒に楽しい時間を共有できます。
そうやって、少しずつ試合に出始めたら、競った試合で負けてしまったり、明らかな格下に負けてしまったり、悔しい想いをすることも出てきます。テニスの試合はメンタルは大切ですしだったり、そういう経験をして、「試合に勝ちたいな」と本気で思い始めたら・・・いよいよ3の楽しみ方に進みましょう。
ガチテニス:「勝負事」として楽しむ(本気度:高★★☆)
目的:勝利へコミットする充実感や勝利の達成感を味わう。試合に勝つことが大事。
スポ根漫画や「めざせ全国」的な青春でお馴染みの、「勝利にコミットする」楽しみ方です。「楽しむ」と言うと軽い感じがして失礼かもしれませんが、得られるものも大きいのであえて「楽しむ」と言わせてください。
これは「テニス」とついていますがもはやテニスである必要はありません。要は「勝負事」です。中身は何でもよいのです。とにかく「試合」のために、「試合」で勝つために行う「戦い」です。勝負師の勝負師による「勝負」です。勝利こそが全ての喜びです。あるいは、勝利にコミットできた充実感です(これは、本当に勝つことだけを考えないと得られません)。
「勝ち」にこだわる創意工夫、努力、根性、汗、涙、などいわゆるスポ根的な要素が全て必要で、辛いトレーニングや試合前の地道な調整など、大変な分、目標にしていた試合で勝利を収めたときの喜びは格別です。団体戦や公式トーナメントなどを目標にすることが多く、サークルや部活の代表として出場していれば応援してくれたりもするので、非常に贅沢なテニスの楽しみ方だとも言えます。
2との違いは、ある程度の自己犠牲(ある程度の時間とお金の投資)が必要な点でしょう。スポーツとして楽しむだけなら、遊びや家族の予定があれば練習を休んだり、試合の前日にお酒を飲んだり、当日ガットがゆるゆるだったりしても全然問題ありません。しかし、「勝負事」として楽しみたいのなら、そういったことは「妥協」になり、勝利にコミットできたことにならないため、本来得られるはずの充実感や達成感は薄くなってしまいます。本気で試合で勝とう、出来る限りのことをしようと思ったら、練習を優先するし、試合前の体調管理は万全にすべきだし、当日のコンディションも手を抜かないのは当然です。そこまでやるか?と思う人は素直に2の楽しみ方をする方が健全です。そこまでやるからこそ、3の楽しみ方はハードルが高く一部の人しかやらないし、だからこそ、その結果のみならずその過程で得られるものも大きいのです。
しかし、その大変さゆえ、いくら頑張っても勝てなかったり、調整がうまくいかなかったりすると、落ち込んだり無能感に襲われることもあります。そして「勝つこと」がただのプレッシャーになると、「やりたかった」テニスの練習が「やらないといけないこと」になり、楽しめなくなり、辞めていってしまう人がいることもまた、この楽しみ方の諸刃の剣である一面でしょう。
そんなときは、上手に2や1の楽しみ方を思い出して、うまく息抜きをしてほしいなと思います。
プロ:「人生をかけて」楽しむ(本気度:MAX★★★)
目的:「道」「人生そのもの」「生きがい」「信念」「アイデンティティー」
ここまでくると、目的とかではなく、登山家が山を登る理由と同じになってくると思います。テニスをする理由は「テニスプレイヤーだから」みたいな鶏と卵状態です。テニスで生計を立てるプロはもちろんですし、24時間365日テニスのために生きている人がこの楽しみ方をしているのだと思います。私はやったことがないので、ここでは多くを語れませんが、人生をかけただけ、多くのプロフェッショナル達人たちが見るような素晴らしい景色があることでしょう(美化しすぎ?笑)
3との違いは、「人生のメインかどうか」です。学生の本分は学業、社会人の本分は仕事ですから、プロを目指しているのでもない限り3の楽しみ方に留まります。なぜなら、学生はテニスよりも授業やテストを優先しないといけないし、社会人は会議や出張があったらそちらを優先しないといけないからです。本分に影響のない範囲でベストを尽くすのが3の楽しみ方です。(まあ、中には授業より試合を優先して留年するヤツとかもいるんで、明確に区別できるものではないですが)
この楽しみ方をしている人に「テニスを楽しんでいる」というのはもはや失礼でしょう。しかし、誰がどういう形で関わろうとも、「テニスをするのは楽しいこと」であってほしいという私の願望から、勝手に、この楽しみ方をする人が一番テニスを楽しんでいてほしいなと願っています。
コーチ:「教えること」を楽しむ(本気度:相手に合わせる)
目的:人の成長を通じて自分の影響力を味わう。相手の上達が大事。
「どう教えたら、どう導いたら、相手が一番上達するか?or楽しんでくれるか?」にフォーカスするコーチのような楽しみ方です。相手の実力の把握、成長するきっかけの探求・どう配球したら相手の実力でもラリーが続くか、などの観察・仮説検証だけでなく、相手が打ちやすいボールを打つ技術を磨いたり、初めてテニスをする人にテニスを好きになってもらったり、「こんなにラリーが続くようになりました!」という相手の喜びを共有することを目的としているため、純粋にテニスを楽しむのとはまたプラスアルファの要素があるのですが、ハマる人はハマります。
5種類の楽しみ方のうち、これだけ毛色が異なりますね。1〜4は本当に純粋に自分がプレイする際の楽しみ方になりますが、明らかに実力差がある場合(特に自分の方が上の場合)は、1〜4の楽しみ方では収まらない場合があります。それが、この「教える」楽しみ方です。サークルやスクールでも、「初心者面」や「初心者コース」があることが多いですし、社会人でランダムな人同士でテニスをする場合、どうしても実力差のある人同士でテニスを楽しむ場面は出てきます。そこでこの楽しみ方を知っているか(切り替えられるか)、それとも1〜4の中から選ぶしかないかで、満足度が全然違います。
また、それによって自分のショットが向上するヒントを得ることもあります。これは、「教える」こと全般に言えるメリットですよね。「教えることによって自らも学ぶ」的な効果です。
相手の状況によって柔軟に合わせる難しさがあるのもこの楽しみ方の特徴です。相手が1の楽しみ方や、ただただ運動できれば良いというような2の楽しみ方をしている場合には、難しいです。なぜなら、余計なお世話になってしまう可能性が非常に高いからです。負けず嫌いな人や、常に向上心のある人だったら、相手がどの楽しみ方をしていてもやりがいがあります。
テニスをする5種類の楽しみ方の注釈
テニスをする楽しみ方を5つのカテゴリーに分けて解説してみました。なお、便宜上、特徴的な5段階に分けたものなので、本来は連続的でグラデーションで明確に区別できるものではないと思います。2でスポーツとして楽しんでいる人だったとしても、試合では絶対勝ちたい(3の楽しみ方が混ざる)でしょうし、たまにはふざけて打ったりする(1の楽しみ方が混ざる)こともあるでしょう。また、これまで無意識に使い分けていた方もいるかと思います。
このカテゴリーが異なる場合に、冒頭に申し上げたアンマッチが生じます。同じカテゴリーの楽しみ方をする人同士でテニスができるなら、それが一番楽しいですし、この記事を読む必要はなくなります。
多くの方は、入り口は1のレジャーとして楽しむエンジョイテニスか、2のスポーツとして楽しむザ☆テニスから入るのではないでしょうか?みんな最初は初心者なわけですから、5を入り口にするのは不可能ですし、3とか4とかから始めるのは心がバキバキに折れますからね。
そして、継続的にテニスを趣味とする人の多くは2で楽しみます。ここがボリュームゾーンですね。
そこから、一部の人が3に上がり、さらにほんの一部の人が4に上がる。
2〜4の過程で、5に手を出す人もいる。
そんなイメージです。
5だけ少し特殊ですね。王道は1→5の順かもしれませんが、部活の先輩や多くのテニスコーチは4を経ずに(下手したら3も経ずに)5の楽しみ方を覚え、それが生きがいになる方も多くいらっしゃると思うので、そのあたり、楽しみを覚える順序、というのは気にしなくてもいいと考えています。私も4は経験していません。
また、これはテニスを「プレイする」楽しみ方5種類です。あくまでテニスプレイヤーとしてコートの中で楽しむやり方ですので、テニス自体の楽しみ方はもちろん他にもあります。例えば、テニスを「観る」楽しみ方、テニスプレイヤーをサポートする楽しみ方(ガット張りとか、ラケット選定とか)、本業としてのコーチや監督さんなんかの楽しみ方は、ここでは解説されていないとお考えください。テニス業界全般で考えたら、それこそ数え切れないほどの楽しみ方が存在することでしょう。加えて、テニスを楽しんでいない人は含んでいません。楽しくないのにテニスに関わる理由はもはやよくわかりませんが、成り行きで仕事にしている人とかは、それに該当するかもしれません。
目的・本気度が違う相手と楽しくテニスをする方法(結論)
まずは「彼(相手)を知り己を知る」
では、前提となる「テニスをする5種類の楽しみ方」をご紹介したところで、本題の「目的・本気度が違う相手と一緒にどうすれば楽しむことができるか」に入っていきましょう!
と言っても、
- 自分はどの楽しみ方を望んでいるか?
- 相手はどの楽しみ方を望んでいるか?
この2つが把握できれば、半分は解決したも同然です。
人間関係の問題の多くは、「自分と相手は違う」ということ受け入れられないことが原因(=自分にコントロールできない、あるいはすべきでないことをコントロールしようとしている)です。違いを受け入れたら、問題の半分以上は解決します!!
コミュニティやイベントに参加する際は、参加する前にその趣旨を理解する
自分の目的・本気度を把握したら、まずは、当たり前ですが、相手の目的・本気度が同じであることに越したことはありません。
例えば、1を大切にするテニサーに入っておきながら、3の楽しみ方をしたい、というのは完全に「あいつだけガチ過ぎて浮き」ますし、逆に3〜4が求められるようなスクール(プロが指導してくれるとか)で、1や2の楽しみ方で良い、というのは、周りの士気を下げるのでNGです。
そういった場所で、「みんなおれの楽しみ方に合わせろ!」あるいは「おれはおれの楽しみ方をするから放っておいてくれ!」と主張するのは、何より自分自身が居心地も悪くなりますし、人間関係がうまくいかなくて当然でしょう。
したがって、コミュニティやイベントに参加する際は、参加する前にその趣旨を確認しましょう。
個人的にテニスをする場合も、目的・本気度が近い相手を誘うことがまずは一丁目一番地です。
しかし、そういつもうまくいかないのが世の常ですし、「新しい楽しみ方を体験できる」ことは「新しい世界を知る」ことと同義ですので、それはそれで有意義なものです。
では、お待たせしました。本題の「目的・本気度が違う場合の対処法」に入りましょう!
ここで、自分の目的への拘りによって対処方法が変わってきますので、2パターンに分けて解説していきます。
テニスをする目的に拘りがない場合
特に明確な目的がないのなら、相手に合わせましょう。それが一番です。
見てきたとおり、どの楽しみ方でも、結果、楽しいです。
やったことがない楽しみの場合は、チャレンジしてみましょう。
特に、1から2、とか、2から5とか、若い番号から大きな番号の楽しみ方にチャレンジする際は、多少の負担を感じるかもしれませんが、やってみて、合わなかったらその楽しみ方はやめたらいいんです。
逆に、2〜3しか経験したことなかった人でも、1へチャレンジしてみるのも非常に面白いと思いますよ。私も2から入って3への過渡期に、1と5の楽しみ方も覚えました。そうやって、テニスとはこうだって決めつけないで色々な楽しみ方ができる方が、豊かだな、というのが私の考えです。
結局、あまり練習できなくなった今、2の楽しみ方に落ち着いていますが、たまに初心者の方とテニスをする機会があると5の楽しみ方もできて、やっぱりテニスは楽しいです。
テニスをする明確な目的がある場合
相手に合わせられない(合わせたくない)場合もあるでしょう。例えば、
- 来月の大会にフルコミットしている3の楽しみ方をしているのに、1や2の楽しみ方をしたい人とテニスをするのは効率が悪い・・・
- 今日はもう1の楽しみ方をしたいというのが明確なのに、2や3の楽しみ方をするようなしんどい練習に付き合うのってナンセンス・・・
明確な目的を持ってテニスをしているという前提がある場合に限っては、目的の合わない相手とテニスをするのは時間の無駄です。
その場合は、まずは必ず、事前に、相手の目的を確認しましょう。
事前にわからず、やってみた結果合わなかった場合は、最悪、急な用事を思い出して帰ってしまっても良いかと思います。だって、話と違かったわけですから。ダブルスをする想定で4人で集まったなど、人数の増減に寛容でない場合は、とても迷惑をかけることとなりますが・・・相手のために自己犠牲をするなら、相手に合わせてあげてください!切り替えられるならそれが一番良いです。
相手に合わせても、なんだかんだ楽しめますし、なんだかんだ練習になります。いつもと違うことを意識して練習すると、意外と良い練習になったり、新しい気づきを得たりできます。
この記事を書いた経緯(私の大学のテニスサークルでの経験)
私が大学のテニスサークルに所属していた時は、2か3かで非常によく揉めました。
当時、その人がテニスに「本気」かどうか、という議論は、3の楽しみ方が出来ているか、2の楽しみ方にとどまっているか、そういう議論でした。
団体戦のレギュラーと補欠を「チーム」と呼んで、「チーム」に入るには3の楽しみ方が求められました。
一方、2の楽しみ方をする人の方が一般的ですし、初心者も多いサークルだったので1の楽しみ方をする人もいました。
したがって、私も1と5の楽しみ方も覚えました。そしてテニスコーチにまでなってしまいました。
経験してみて、楽しみ方がわからなかった時は戸惑いましたが、楽しみ方さえわかってしまえば、どれも楽しかったのです。
「本気でテニスしている」(=3の楽しみ方をしている)人の中には、テニスが上手なのに1や2の楽しみ方をしている人を揶揄する風潮もあったりしましたが、それは個人の自由と思います。(まあ、大学生なので嫉妬や妬みなどもあったかもしれませんが。)
2から3に上がる人が多い以上、ある程度2の楽しみ方をする人がいないと、団体戦のメンバーを確保し続けることは困難です。3のメンバーだけの精鋭にして、それ以外を排除してしまったら、応援する人が少なくて盛り上がりませんし、実力も将来先細りになってしまいますし、はたらきアリの法則(ミツバチだったかな?)により、どうしても組織全体の1〜3割はサボる人が出てきますので、結果的にサークルのために良くありません。
1〜3、5がバランスよく分布し、入れ替わりも流動的な方が、組織としては長持ちするのです。要するに、「色んな人がいるし、何を目的にするかは自由」というのを認め合える寛容なサークルの方が発展し続ける、ということです。私が所属していたテニスサークルは、意識的か無意識的か、そのあたりをよく理解していました。そのあたりの「サークル論」の話は、また別の機会にでもしたいと思っています。
結論としては、「できるだけ相手に合わせよう」というなんともあっさりしたありきたりな答えになっておりますが、そもそも、楽しみ方を5つのカテゴリーに分けてみるのはどうか?という提案自体がこの記事の趣旨になりましたね。これを読んでくださったみなさんに、何か気づきがあると嬉しいです。
ではまた!
※ 4は経験していないので、どんな世界か、想像の域を超えませんが、私の知っている世界と大きく違うのは確かです。知らない世界は一緒に見えるものなので、4の楽しみ方はさらに細分化できるかもしれません。
※ この記事は、テニスを始めて半年〜1年くらいの人から何年も趣味としてやっている幅広い初〜中級のテニスプレイヤーの方を対象に書いています。始めたばかりの初心者さんにはピンとこないかもしれませんが、「どんなに実力差があっても相手は相手で楽しめる」ということを理解していただければ、「相手が上手過ぎて恐縮する」ようなことがなくなるのではないでしょうか。
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