プロポーズもした、それぞれの両親に挨拶にも行った、次にやることは、そう、両親同士の顔合わせ、いわゆる「両家顔合わせ」ですよね。
ただ、帰省さえ自粛の雰囲気のこのご時世、なかなかコロナ前のようにリアルでするのは難しいですよね。
そこで、「リモート(オンライン・テレビ電話)で出来ないか?」と考えるカップルの方も多いかと思います。
私たちもそのように考えて、リモートで両家顔合わせを実施しました。
ただし、リモートで実施するからこそ生じる課題があるのも事実。同じようにリモートで両家顔合わせ会を検討されている方が少しでも楽に、そして良い会にできるよう、私たちが経験から学んだ注意すべき点を5点、解説していきたいと思います!
リモート両家顔合わせ概要
私たちは下記のように顔合わせを行いました。あまりに条件や実施方針が違うともしかしたら参考にならないかもしれませんので。
<前提条件>
- プロポーズ・それぞれの両親への単独での挨拶は済。両親どうしは初対面。私たちは既に同棲中。
- どちらの親も、形式には縛られないタイプで、結納はしなくて良いし、顔合わせも仰々しくする必要はない、という意見。
- ただ、顔合わせの是非については相違あり。私の両親は入籍前に絶対顔合わせはしてほしいようだった。妻の両親は、こんな状況の中、わざわざ顔合わせなんてする必要ないんじゃないか?という意見。
- 両親は関東と九州に在住。
<当日の概略>
- 昼頃に約1時間実施。
- 3場所でリモート顔合わせ。
- 参加者は親が必須、兄弟は任意。
- しおりを事前に用意。
- 当日、それぞれのご自宅に弁当と飲み物を手配して、リモート会食。
- 司会進行は新郎。乾杯だけ新郎父に依頼。
紆余曲折あり、上記のとおり執り行いました!両家とも満足していただけたようです。
リモート両家顔合わせの目的を確認しておく
何を実施して、何は省略するか、それを考えるためには、実施する目的をはっきりさせておくことが重要です。それが曖昧だと、余計なところで悩みます。
私たちは、両親にヒアリングしておき、その上で夫婦で話し合って、下記の通りとしました。
両親の「結婚相手のご家族(主にご両親)はどんな方なんだろう?」という不安を解消する
人は、「知らない」=「怖い」と思う生き物ですからね。
最近は家と家の結婚というよりは個人と個人の結婚であるという風潮が強いとは言え、現在の法律では、籍を入れる以上、名字も同じになって親戚になるわけですから、相手の親御さんがどんな方か、というのは気になるところでしょう。私たちからどんな人か間接的に聞いているとは言え、やはり実際に話してみないとわからないものです。
そこで、下記の方向性で進めることにしました。
<顔合わせ実施の方向性>
- 上記不安を解消するためにも、顔合わせ自体は行う。親は必須、兄弟は任意参加とした。
- ただ、このご時世、長距離移動は顰蹙を買うので、リモートで行う。リモートでも、テレビ電話形式ならある程度相手のことを知ることはできるだろうという判断。
- 手持ち無沙汰になると自然な会話は難しい。そこで、お弁当や飲み物を手配して、飲食しながら歓談したい。
- 他にも、お互いのことを知る会話のネタとして、しおりは準備したい。お互いの連絡先や名前などの基本情報を載せたりできて非常に有用。
方針が決まれば、あとは粛々と準備を進めていくだけです。
リモート両家顔合わせ<事前準備>5つのポイント
それでは、上記方針にしたがって、準備を進めていきましょう。ポイントは5つです。
1.日程調整の基本を守ろう
- 入籍したい日から逆算して、この月にしたいなあ(あくまで希望)というのを決める。(2ヶ月以上先がベター)
- 「この月にしたい」の両親の合意を得る。
- 2ヶ月前くらいに、日にちを確定する。
- 「この日にしたい」の両親の合意を得る。兄弟へも連絡。毎月シフト制の人も2ヶ月前なら間に合う。
- 日付が決まったら、すぐに簡単な招待状だけでも送っておくと良い。メールが使えるならいいですが、電話や口頭だけだと、「あれ、何日だっけ?」ということになりかねないので。
今回、5番のプロセスをすっとばして、しおりと一緒に送ればいいやと思っていたら結構直前になってしまい失敗しました。認識の相違で当日仕事が入ってしまった方がいて、直前で調整していただく羽目になりました。(調整していただいて本当にありがとうございました。)
2.Zoom出来るか?を確認しよう
親の世代だとITに弱くZoomできるか心配ですよね。うちもそうでした。なので、近所の兄弟や知人に頼む場合は、その依頼も必要です。パソコンのセット、テレビ電話の開始、音声障害や画面障害の対応など。今回、協力してくれた友人は快く引き受けてくれましたが、わざわざ時間を割いてくれたので、お礼として家事代行2〜3時間分くらいの謝礼をお渡ししました。
また、3場所以上で無料枠で出来るのはZoomだと40分間、GoogleMeetだと60分間でした。今回1時間とは言え、1時間でブッツリ切れるのは嫌だったので、時間無制限で出来るよう、Zoomの有料会員になりました。1ヶ月だけなら2000円で出来ましたよ。それで当日時間を気にしなくて良いなら安い出費です。(2場所でやるなら、無料枠でも時間無制限で出来ます)
LINEやSkype、Discordなどを使えば、3場所以上1時間以上でも無料ですが、アカウント作成が必要だったり、電波に難があったりする印象です。どれを使うべきか?と比較するとそれだけで1記事になるボリュームなので比較などはここでは割愛させてください。ただ両家の初対面の場ですので、最善を尽くしたいと考えました。
3.弁当の手配は配達可否をよく確認しよう
ネットでは、意外とリモートで顔合わせやる方はご飯を食べたりしないカップルが多い印象ですが、せっかくなら、場所は違くてもみんなで同じお弁当を食べたいですよね。同じものを食べて一体感が出て、会話のネタにもなる、というのが「会食」のメリットだと思います。また、こういう機会ですから、数千円の豪華なお弁当がいいですよね。
しかし意外にも、別の地域でも同じ弁当を提供してくれる、というお店はほとんどありませんでした。そもそも、全国にお弁当配達してくれるサービスが少ない。仮に全国配達OKでも、「全国どこでもお弁当配達できますよ〜(弁当の中身は地域によって違いますが)」みたいな業者ばっかりでした。同じものが食べたいんですよ!あとは冷凍パックで届くタイプで、自宅で「解凍+盛り付け」が必要なもの。口コミで「簡単に料亭の料理が食べられる!」って書いてありましたが、それ弁当ちゃうやん!って。今回余計な手間は減らしたく、来たらすぐ食べられて、捨てられる容器の弁当がほしかったのです。
- そもそも各住所へ配達してくれか?
- 同じ弁当を配達してくれるか?
- 届いたらすぐ食べられるか?準備や片付けなどの手間がかからないか?
- 最小ロット数は?(弁当2つ、とかでも配達してくれるか?)
上記全てにYESな業者がなかなか見つからず、弁当を諦めようか、合わせて検討していたくらいです。
しかしそんな中で、各県及び主要な市町村に支店を構えていて、同じ弁当を提供してくれるお店がひとつだけ見つかりました!
それが、「しげよし」さんです!
- お弁当のお値段は1食3千円台から。
- 配達してくれる最小金額は基本税抜5千円以上。ただし店舗による例外あり。(安い弁当でも2つ頼めば届く金額で非常にありがたかった)
- 使い捨て容器に入ってくるタイプ、ちゃんとした器に入れてくれて後で回収しにくるタイプのどちらも提供。
- 一部配達地域に制限があったり、品揃えが少々違うことはある。(今回は3場所に同じものを配達してくれました!)
- お茶も一緒に注文可。
- ネットで注文。
電話での相談にも丁寧に乗ってくれました。この場所にこういう条件で探しているが出来るか?みたいな相談に親身に乗ってくれて、必要な情報は確認・交渉までしてくれました。
各場所で同じお弁当を手配するなら、しげよしさん、オススメです。まずは電話して、その場所に提供できるか聞いてしまいましょう。
※ステマではありません。広告費ももらっていません。本当に良かったのでオススメしています。
4.しおりの手配も早めに
しおりを作成するカップルの方は多いようですね。私たちも、下記情報を載せたしおりを作成しました。
<しおりの内容>
- 挨拶
- 当日の流れ
- 写真付き新郎新婦紹介
- 写真付き家族紹介
- 今後のスケジュール
- 連絡先
- 余ったスペースに新生活が伝わるような写真ギャラリー
今回の顔合わせは「両親を安心させること」が第一目的なので、それに沿った内容を盛り込みました。
しおりを作成しておくことで、下記メリットがあります。
<しおりを準備しておくメリット>
- 顔合わせ中の話のネタになる。
- 名前や年齢などの備忘録になる。(一度聞いたら再度聞き辛いですから・・・)
- 連絡先を交換する手間が省ける。(もちろん載せることは事前許可を得ました)
- 記念に残る。
表紙は「ファルベ」さんで購入し、中身は、特典でいただけるテンプレートをダウンロードして編集、私は家にプリンターがあったので、少し上質な紙にカラー印刷しました。テンプレートがwordでしか編集できなかったのが少し不自由でしたが、それ以外はまあ良かったです。
テンプレートを提供しているサイトも、表紙を提供しているサイトも探せばたくさんありそうだったので、拘りたい方は探してみてもいいかもしれません。定型で良ければ、必要事項を入力するだけで全部やってくれるサービスもありましたよ。ただし、その場合、発注してから届くまで2〜3週間かかることもありますから、早めの対応が必要です。
私たちは、上記のとおり中身には拘りがあったので、ベースのテンプレートから自分で編集できるものを選びました。表紙だけなら、発注してから数日で届きましたよ。
5.当日の挨拶、雑談ネタは予め用意しておこう
後は、当日の流れに沿って、挨拶の内容を考えておいたり、話題に詰まったらこんな話をしておこう、とかを考えておけば準備はバッチリです。
- お互いの趣味の話
- ペットの話(両家とも犬猫飼っていたので)
- 新郎新婦の小さい頃の話
などを準備しておいたのですが、当日は意外とお互いの地元の話で盛り上がりました。離れているとはいえ、行ったことがあったりしたので、新しい発見があって面白かったですね。野球、政治、宗教などの話は避けましょうね。仕事やお金の話もそこそこにしておく方が良いでしょう。上下関係が顕に出てしまうとどうしても微妙な雰囲気になるので。みんな同じならみんな良い(皮肉ですよ)。このあたりは参加者の雑談力次第かと思います。雑談力、非常に重要です。
あとは婚約指輪があれば、そのお披露目とかもオススメです。うちの親は、「お歳暮とかお中元とか、そういうのはなしにしましょう!」みたいな取り決めもその場でしていました。
リモート両家顔合わせまとめ
まとめると、下記に注意して準備を進めていきましょう
- 「実施する目的」をはっきりさせておこう
- 日程調整が済んだら、備忘録のため、早めに文字で残る「招待状」を送っておこう。
- 両親もオンラインで出来るか確認しよう。3場所以上なら有料会員になっておこう!
- 弁当手配は内容をよく確認しよう。遠距離なら「しげよし」さんがオススメ。
- しおりはオススメ。手配は早めに。
- 「司会進行」「雑談」を準備しておこう。「雑談力」の見直しをしておこう。
結果、「このご時世だし・・・」と開催に後ろ向きだった先方の親御さんにも、「相手がどんな方かわかり安心した、やって良かった」と言っていただけました。目的は果たせたと思います。
この記事が、これから両家顔合わせをされるカップルの参考になれば嬉しいです!
ちなみに、婚姻届はどこの市区町村に提出しても良いって知ってましたか?私たちは思い出やクーポン目当てに東京都立川市に提出しに行きました。興味のある方はどうぞ!
ここで一度「雑談力」を改めて確認しておくことも大切。ただ、どれか1冊で十分でしょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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