「今の会社は辞めたいけど、特にやりたいことがない・・・」
そういう方、特に新卒で入社した会社に勤めている方で、多いんじゃないでしょうか。
- 今の会社は辞めたい、
- そもそもこの仕事、別にそんなに好きじゃない!
- この業界の先行きが不安!
でも、
- 他にやりたいこと、ましてや夢があるわけではない!
そういった「逃げ」の理由で会社を辞めたい人は、その後の行動に迷うと思うんですよね。
やっぱり、次の目標を決めてからでないと会社を辞められない!という私のような方のために、
新卒入社の会社を辞めたい、「逃げ」の理由を「前向き」な理由に変える具体的な方法
をお伝えします。
この記事を読んだら、あなたも「次の一歩」を踏み出せるはずです!
そもそも、まだ「辞めたいなあ」と思っているだけで、「辞める」と決めたわけでは・・・そういう方は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
【会社辞めたい】辞めたいを辞めるに変える方法
「逃げ」の理由で会社を辞めるのは悪いことか?
そもそも、ただ「辞めたい」だけで会社を辞めるのは悪いことでしょうか?
社会のことを何も知らなかった学生時代、その時の就職活動で内定をもらった企業に新卒で入社して、自分に合っている可能性はかなり低いです。
(何も知らなかったは言い過ぎでしょうか、しかし、あの時は一生懸命色々勉強したつもりでも、社会に出てから学ぶことって多いですよね・・・)
確かに、そこで昔からやりたかったことがあってそれが出来る会社に入社できた人や、入ってみて自分に合っているな、と感じられた人もいると思います。そんな人は、おそらく幸せな部類でしょう。
そんな人が、今の仕事は好きだけど同僚や上司と合わない、会社の方針が気に食わない、給料が上がらない、そういった理由であれば、いわゆる「キャリアアップ」の転職活動をしてみたら良い。
そこで今より良さそうな企業から内定が出たら行けば転職してみたら良いし、結論、業界の中で今の会社はなかなか悪くないんだな、と思えたら、納得感を得て今の会社に残ることができます。
また、今は生活費のためにこの仕事についているけど、前々からチャレンジしたいと思っていた仕事がある、という方も、転職活動してみたら良いですよね。自分で事業を起こす必要があるなら、副業的に始めるとか、転身する準備を進めるとか、色々と出来ることがあります。
一方、
「なんかモヤモヤする・・・」
「このまま何年も働くのはしんどい・・・」
「合わない気がする・・・」
そんな「逃げ」の理由、ただ今の環境に不満があるだけの理由で会社を辞めるのは、なんか悪い、ダメな気がする。
しかも、先輩や上司に相談すると、「こんなもんなのかな?」「こんな理不尽を受け入れることが社会人ってことなのかな?」という話しか聞けず、不満を押し殺して働くことに・・・
そんな場合、誰だって積極的に転職活動はしにくいですよね。
「逃げるは恥だが役に立つ」なんて流行りましたけど、逃げたあとどこに向かうのか決めてないのにとりあえず逃げるのってものすごく勇気がいることだと思います。
人間はスペースがあると埋めたくなる、とか、新しいスペースをつくると新しいものが入ってくる、なんてよく聞きますが(で、実際そうなることが多いのは最近、実感します)、実際に大胆にスペースを作れる人は少数派でしょう。
しかし、あなたの「なんかモヤモヤ」「嫌だなあ」という直感を軽視してはいけません!
なぜなら、そういった「気持ち」や「直感」は、身体のアラームだからです!無視すると、いずれ身体に「異常」をきたします。「異常」というのは、何も病気や精神的病などのわかりやすいものだけではありません。なんか楽しめない、人に優しくできない、やる気が起きない、心に余裕がない、など「生きる」ことにエネルギーが湧いてこないネガティブな状態が続くのであれば、それは「異常」と考えるべきです。「異常」を無視した先に待っているのは不幸な人生です。
そんな方はまず、この記事を読んで、ポジティブ思考になってみましょう!
この記事では、ポジティブになれる方法を具体的に書いてくれています。
ポジティブ思考を定着させるマインドセット~今すぐ実践できる習慣8選~
確かに、一時的な感情だけで「こんな会社やめてやる!」というのは浅はかかもしれませんが、ポジティブになれず、この記事にたどり着くくらい長く続いているようなら、それは一刻も早く逃げるべき慢性的な状態です。
もちろん、社会的には「逃げ」の理由で転職活動するのを良しとする空気はまだまだ希薄です。しかし、自分の理由と、社会的な「建前」は分けていいんです。私は、自分の中で「逃げ」の理由で会社を辞めるのは、悪いことだとは思いません。いったんそれを認めた上で、これから、前向きな理由を見つけていけば良いのです。
「逃げ」の理由を「前向き」な理由に変える方法
早く転職活動(選考を受ける)をしよう!
そもそも、今の環境から逃げたいけど逃げられないのはなぜか?
それは今の環境しか知らないからです。
え、でも、友人やネットの情報で、他の会社でどんな働き方でどんな待遇なのか、ある程度知っているよ!?
確かに、知人から他の会社の様子を伺い知ることは、ある程度できるかもしれません。しかし、自分がその会社に入れるかどうか、もし入れるなら自分ならどういった待遇で入れるのか、そのあたりを知らない限り所詮他人事なので、自分の選択肢が増えたことにならないのです。
知らないことは比較できません。知れば、実際悪いのか、そうでもないのか、もっと魅力的な環境に「行ける可能性がある」のか、今の状況は恵まれていたのか、納得感が得られます。
ですから、一刻も早く「転職活動」をするべきです!なんなら転職しなくて良いので、会社の選考を受けて、活動だけでもしてみてください。
転職サイトのステマではないですよ。
ただ純粋に、様々な方が指摘しているように、一度も転職したことない方が、転職活動(特に選考)することによって得られるメリットって多いんですよ。
- 知人や友人から聞くよりはるかに濃い一次情報が手に入る。
- 本気度が違う。(実際に自分がそこで働くかどうか検討するわけですから。)
- 新しい選択肢が手に入る。(思いもしなかった選択肢をエージェントが提示してくれることがあります。)
- 意外と自分の会社の恵まれているところに気づくこともある。(なかなか良い求人がないな・・・というのは、今の会社に勤めさせてもらっていることに感謝を覚えるきっかけになり得ます。)
何より、客観的に今の会社が全てではないと「実感できる」ところが大きいです。心に余裕が生まれます。
けど、転職活動か・・・正直、割と面倒だし、リスクはないの?
もちろん、多少の労力はかかります。
エージェントと面談したり、書類選考を提出したり、選考の日程調整をしたり、といった作業が生じます。
でも、今はだいぶ簡略化されています。書類選考も、履歴書と職務経歴書を一度つくってしまえば使い回せることが多いですし、日程調整も、エージェントに間に入ってもらうことで個別調整はしなくて良くなります。(このあたりはエージェントにもよりますが・・・)
転職だと、新卒の採用と比べて実績が重視されるので、会社別に志望動機を練り込んだりする重要性が低いんですね。(もちろん、業界や職種が変わるようなら、多少書き換える必要は出てきます。)
エージェントとの面談や、選考の面接も、今はwebミーティングでやってくれるところも多いです。
また、実際に転職をするならリスクがありますが、転職活動自体にリスクはありません!内定をもらって、条件が良くなかったら蹴ったら良いのですから。例えば年収を上げたい、と活動して、年収が上がらないので辞退します、というのはごく自然なことであり、辞退された企業も心象を悪くしたりしません。
エージェントは当たり外れが多いので、注意してください。この記事に当てはまるようなエージェントは、関わらない方が吉です。
【永久保存版】信用できない転職エージェントの特徴とその理由を解説!対処法も
その上で、最も大切なことがあります。
早く「自分の価値観」を明確にしよう!
これです。
ただ、これは転職活動したからこそ見えてきたことです。職探しにおいて、自己分析と企業分析は両輪です。転職活動してみて、なんとなくこれはいいな、これは嫌だな、とかいうのが蓄積してきたからこそ見えてきたことだと思うんです。
部屋にこもって、何も行動せずに、何も感じずに、「自分にとって大切なことは・・・」と考えたところで正解は見えないですよ。
1時間、紙に書き出してみる、とかは大変有意義ですが、逆にそれで十分と思います。
それを10時間続けても生産性はありません。
だったら、その10時間、副業をしてみるなりイベントに行ってみるなり人に会ってみるなり、何か行動して感じ取っていった方がはるかに速いです。
なので、今の会社を辞めることが目的なら、
- まず転職活動(選考を受けて内定取るまで)を軽い気持ちでやってみる!
- その上で自己分析! → 「自分の価値観」の明確化
- 「自分の価値観」を明確にした上で次の行動を決定
- 内定受理(転職する)
- 現職継続(転職しない)
- 別の何かにチャレンジ(転職はしないけど新しく副業や勉強、趣味を始める)
これで、「辞めたいな・・・」というもやもやがなくなります!
仮に「辞めたい」という気持ちは残ったとしても、少なくとも、あなたの気持ちは、「今やるべきこと」にフォーカスされます。
「これからどうするか」この問に答えが出たなら、あとは邁進するのみ!
別の何かにチャレンジする場合は、何かしら小さな成果が出るまでは続けることが大切です!
逆に、何か成果が出るまでは、もう悩まなくて良いのです!
- 「こんなことしていていいのだろうか」
- 「やっぱり、あっちをやってみるべきかな・・・」
これを考える必要はありません。それは、成果が出た後に考えたら良いのです。
今、現時点では、間違いなく、自分の価値観の方向へ向かっているわけですから。
私のグダグダ経験
これらは私の経験から来てきます。まずはざっくり箇条書きで、私が「会社辞めたい!」と自認してからの経歴を御覧下さい。
グダグダ経歴
- 高額な情報商材を購入してネットビジネスを勉強(4ヶ月)
- アウトプットに至らずグズグズしていたところで、本社へ転勤の辞令(きっかけ)
- 転勤前の3ヶ月、転勤後の半年は転勤を言い訳に何もせず(9ヶ月)
- 目の覚める事件と同期の退職(きっかけ)
- 何かせねばと塾講師のアルバイトを開始
- 軽い気持ちで転職サイトに登録
- 選考を受けるわけでもなく、グダグダとやりたいこと探し(3ヶ月)
- とあるエージェントに会い、選考開始(1ヶ月)
- 数社から内定をもらうが、腑に落ちない
- 「アイミング」という自己理解のための個人セッションを受けて霧が晴れる(1ヶ月)
- いきなりキャリアチェンジしてしまうよりも、スキルを上げることが大切と気づく
- プログラマーを「目指す」ことを決意
- オンラインスクールでプログラミングを学習することを決意
- 基礎の学習(5ヶ月)
- オリジナルポートフォリオ作成(3ヶ月)
- 案件へ参画(5ヶ月)
- 転勤の辞令を皮切に転職活動再開(きっかけ)
- フリーランスの案件を探すも見つからず(2週間)
- 正社員の募集を探し内定ゲット(2週間)
- 上司に退職願提出
私が、会社辞めたい!と思ってから実際に辞めるまでの20ステップです。
なんと遠回りの多いことか!笑
特に、「きっかけがないと動かない」「転勤・自己理解の2回の方向転換」これが遠回りの原因ですね。
(14番以降、人生を動かす出来事が同時並行で進んでおり、さらに動きが遅くなっています。)
1〜12の辞めると決心してからプログラマーを目指すまでの変遷については、興味ある方だけどうぞ。
→ 私が会社を辞めると決めてからプログラマーを目指すまでの変遷
「ところで、プログラマーってそんな感じでなれるの?」と思った方は、下記記事を読んでみると良いと思います。
→ 【もう遅い?】2021年、今、未経験からプログラマーを目指すには?
既に遠回りをした方へ
- 「そんなこと言われたって、もう既に、十分遠回りしてきてしまったよ」
- 「もっと早く知りたかった・・・もう遅いのでは」
そう考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も、「だいぶ遠回りしてしまったな」という思いがありました・・・
しかし、今までの議論をひっくり返してしまうのを恐れずに言うなら、
「最後の結果」へ最短で近道をすることが、果たして、最高の人生なのでしょうか??
と問いたい。
- 英才教育を受けて成績優秀でトップの大学を卒業後、誰もが知る高収入企業へ勤めて出世して社長まで上り詰める
- 小さい頃から野球ばかりして甲子園のエースからドラフト1位でプロ入りしてその後メジャーデビュー
こんな最短最速の人生こそが、最高に「幸せな」人生で、これ以上幸せなことはない、と言い切れるでしょうか?
逆に、「最高に幸せな人生を過ごした人」の人生ってどんなだったと思いますか?
想像してみてください。
つまり、その人が幸せと感じるかどうかは、結局、その人がどういう価値観で何を感じながら日々過ごしてきたか、これによると思いませんか?
すると、これまでの私の「もやもや」の原因は、「遠回りをしてきたから」ではありません。
- 価値観がはっきりしていなかったから
あるいは
- 価値観がはっきりしていたのにそれに沿った行動をしていなかったから(他人の価値観を生きていた)
このどちらかでしょう。
人生は旅やダンスに例えられます。旅は、以下に早く目的地に到達するか、ではありません。目的地に到達するまでの旅路や、目的地での時間をいかに楽しく過ごせるかです。目的地のない旅すら存在します。
そこで大事になるのが自分の「価値観」です。
何に興味があるのか、面白そうか、面白がれるか、何か好き、何か惹かれる、そんなものがたくさん目に飛び込んできたら、素晴らしい旅だと思いませんか。それをいかにたくさん見つけて、いかにじっくり味わえるか、それが旅です。つまりそれが人生です。きっとそうだと思います。
だから、今までの遠回りが、価値観に沿った遠回りなら、それは素晴らしい人生だったんじゃないでしょうか。それは、これからもそうなるでしょう。
何か後悔があるなら、自分の価値観をはっきりさせましょう。
価値観がなんとなくでもわかっている人は、価値観に沿った行動ができているかどうか確認してみましょう。
なんか違うな、と思ったら、価値観に合いそうな、違う行動をとってみましょう。
それで良いはずです。
それで、あなたの人生は良い方向に向き始めます。
今の会社に不満があるなら、会社の価値観が、あなたの価値観とずれている可能性が非常に高い。
だから、とりあえず転職活動をしてみましょう、という提案をしております。
比較することで、価値観のずれが確認ができるのです。
気軽に転職活動できる、良い時代になりました。
これを試すのは、非常にローリスクで大変有意義なことだと思います。
<「逃げ」の理由を「前向き」な理由に変える具体的な方法>まとめ
結局、近道した方が良いの?それとも、遠回りでもよいの?
という混乱を与えてしまったら申し訳ありません。
この問に対する答えは、大事なことは、そこではないということです。
大事なことは「自分の価値観に沿った行動」です。
7つの習慣でも、「最優先事項を優先せよ」と言っています。
そして何より、「今日が今後の人生で一番若い日」です!
ただ、悶々としていたあの頃の自分にアドバイスするなら、
「とりあえず、転職活動してみたら?」
そう言うと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
写真提供:Colin BehrensによるPixabayからの画像
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