簡単な書評と共にご紹介。もう読んでから数年経ってますが、いずれも未だに読み返す名著です。
1.読書はアウトプットが99%
新卒就活で内定をいただいた帰りの空港で購入。これ読む前は年に1冊読むかどうかだったんですが、これ読んだ後は週に1冊読むかどうかになりました。「本なんて読んでもどうせ忘れるし意味なくね?」から「本を読んで何かひとつ自分の行動を変えよう!」に変わりました。
2.7つの習慣
鉄板の自己啓発書ですが鉄板なだけあります。このマインドが常に基準で、これにどれだけ足らないか、日々セルフチェックできれば間違いなく成長します。
- 主体的である
- 終わりを思い描くことから始める
- 最優先事項を優先する
- Win-Winを考える
- まず理解に徹し、そして理解される
- シナジーを創り出す
- 刃を研ぐ
- (ボイス=内面の声を発見しそれぞれが自分のボイスを発見できるよう人を奮起させる)
別冊ですが、「第8の習慣」も出版されています。
3.嫌われる勇気
言わずと知れたベストセラー、いわゆる「岸見流アドラー心理学」の本です。対人関係の目標をくださったと思っています。臆せずに腹をくくって目の前の人間関係の課題に立ち向かえるようになりました。「嫌われる勇気=誠実に向き合う勇気」だと思います。
- 全ての悩みは「対人関係の悩み」
- 原因論より「目的論」
- 「人生の嘘」から目を逸らさず、「人生のタスク」を乗り越える
- 仕事のタスク(信用の関係)
- 友好のタスク(信頼の関係)
- 愛のタスク(主語がわたし「たち」になる)
- 承認欲求の否定「課題の分離」「ニーバーの祈り」
- 教育の目標:自立=自己中心性からの脱却
- 自己肯定でなく「自己受容」
- 「自己受容」の上で「他者貢献」
- 対人関係のゴール「共同体感覚」
- 「勇気づけ」
- 「あなたがはじめるべきだ」
- 「いま、ここ」
4.幸せになる勇気
「嫌われる勇気」の続編です。「嫌われる勇気」だけでは不十分と感じるほど、濃く具体的です。
- 教育の目標「自立」(自分の価値を自分で決定:「普通であることの勇気」)
- 「悪いあの人」「かわいそうなわたし」よりも「これからどうするか」
- 「不完全さ」:原理的に劣等感を抱かざるを得ない→協力関係(横の関係)→共同体感覚
- 問題行動の5段階
- 称賛の要求(褒められたい)
- 注目喚起(目立ちたい)
- 権力争い(自らの力を誇示したい)
- 愛の復讐(憎まれたい)
- 無能の証明(見捨てられたい)
- <友好のタスク> ✗ 賞罰による縦の関係 → ◯ 信頼・尊敬による横の関係=「友好」
- 罰:叱る=怒る=暴力的=低コストで安直なコミュニケーション=未熟 →軽蔑される
- 褒賞:能力のある人が能力のない人に下す評価=目的は操作 →自立を阻害
- + 褒賞→競争を生む→他者は「敵」(縦の関係) →共同体感覚を阻害
- 賞罰教育:「自分の支配下に置いておきたい」という深層心理
- <仕事のタスク> 仕事=分業=信用が必要(職業に貴賎はない)
- <愛のタスク> 愛する=能動的=技術:ふたりで成し遂げる課題
- 「わたしの幸せ」でもなく「あなたの幸せ」でもなく「わたしたちの幸せ」を追求する。
- 子どもの生存戦略:「弱さ」(自己中心性)で大人を動かす →そこから脱却することが自立
- 「わたし」を「わたしたち」へ。「わたしたち」を共同体全体へ。
5.煩悩リセット稽古帖
仏道をゆるーく学べる本。お坊さんである著者がクーピーで描いた漫画もかわいい。心が乱れた時は読み返しています。漫画で癒やされ、その場であるべき「考え方」に回帰できます。根本煩悩である三毒は下記のとおり。(カッコ内は私の解釈です)
- 怒り(反発=嫌い!のエネルギー:避けたい!遠ざけたい!!)
- 欲望(引力=好き!のエネルギー:欲しい!引き寄せたい!!)
- 迷妄(妄想・雑念・うわの空・ダラダラ・脳内引きこもりのエネルギー:現実逃避)
「念」の初歩など、どうすれば上記のカルマを溜めずに心をコントロールできるかわかります。
6.神との対話
「引き寄せの法則」「ホ・オポノポノ」などを包括している、スピリチュアルの集大成と言っていい本です。見るからに怪しいと敬遠される方もいるでしょうが、私は、純粋なスピリチュアルに対する結論は保留にしています。内容的には宗教批判(?)も入っており、「なんのために生きるのか」自分なりの答えを出す過程で、読んでおきたいシリーズ(1冊だけではありません。が、とりあえず1だけでも読んでみて。)
7.AI vs. 教科書が読めない子どもたち
読解力の重要性がわかる一冊。まさに人間の学習におけるシンギュラリティー。
AIは、しょせんただの「計算機」。当分「計算機」の枠を出ることはない。シンギュラリティーなどまだまだ見えない。(それでも今の仕事の半分はなくなる)特に、AIは「文章の意味を(本当の意味で)理解する」ことは苦手。
「文章の意味を(本当の意味で)理解する」ことに関しては、人間の方にまだまだ理があるはず。だが、現代の子供の多くは「文章の意味を(本当の意味で)理解」できていない!教科書すらまともに読めない!
したがって、読解力が重要。意味がわかる、行間が読める、空気が読める、そんな簡単なコミュニケーション能力があれば、その人がAIに仕事を奪われることはない(出来てない人が多いんだけど)、という主張。
AI専門家による「AIなんて大したことない、けどそれ以上に今の人間が大したことない」という話の展開に背筋が凍りました。
8.お金の大学
「金融リテラシーの義務教育」と言っていいでしょう。お金との付き合い方を教えてくれます。お金と上手に付き合うには「お金にまつわる5つの力」を磨く必要がある、という地に足着いたバランス感覚が素晴らしい。
- 貯める力(幸福度を下げずに支出を減らす節約術)
- 稼ぐ力(転職で収入を上げる、副業で事業所得を味方にする)
- 増やす力(適正なリスクをとり投資で複利を味方にする)
- 守る力(騙されないために搾取されないためにできること)
- 使う力(幸福度を上げさらにお金を増やすお金の使い方)
小手先のテクニックだけでなく、お金に対するマインドが整います。当然、あらゆることに応用が利きます。
9.幸福の資本論
「幸福」と「幸福のために必要なもの(=資本)」の関係を、わかりやすく因数分解してくれています。すなわち、幸福の3つのインフラとして、
- 金融資産から得られる自由(お金がある方が自由で幸せだよね!)
- 人的資本から得られる自己実現(個人の能力が高い方が色々できて幸せだよね!)
- 社会資本から得られる共同体=絆(人間関係が豊かな方が幸せだよね!)
を挙げています。これがよく出来ていて、3つ、というシンプルな条件ですが、それぞれの有り/無しで8通り(すべて有りは超レアなので実質7通り)の場合分けができるため、あらゆる幸福の例、不幸の例をこの考え方で説明できます。覚えやすく、言わずもがな、自分の幸福戦略に役立っています。
まとめ
他にもまだまだあるのですが、ここらでやめておきます。
少しでも気になったら、ぜひ読んでください!今は電子書籍もあって大変持ち運びやすく、買ったらすぐに読める時代です。
この記事を読んだあなたの人生にも影響を与えることができたら、筆者として嬉しい限りです。

最後まで読んでくださってありがとうございました!
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