私が会社を辞めると決めてから、どういう考えを経て、どう行動しながら、「よし、プログラマーを目指してみよう」と思うに至ったのか、書き留めておきます。
<寄り道1>ネットビジネスの勉強
「プライベートで自己研鑽しにくい物足りなさ」「替の利く歯車感」そして業界の先行きに不安を感じ、病みかけてしまった私は、最初、副業でネットビジネスを育てることにしました。
会社を辞めようという心理に至った経緯はまた書くと長くなるので、別記事にしました。もし興味のある方は覗いてみてください。
ネットビジネスは、「好きなことを仕事にしよう!」というところに惹かれ、Facebookの広告で見つけた5万円のDVD教材を買い、「コンセプトの決め方」「集客の方法」「販売スキル」など、商売の基本を学んでいきました。(教材自体はなかなかよく、5万円の価値があったかはわかりませんが、少なくとも商売の基本は学べたと思います。)
最初はこれだけでもかなりイキイキしたのを覚えています。会社に帰って将来のためにやりたいことがあるなんて、久しぶりでしたから。
しかし、なかなかコンセプトを決めるのがとにかく難しかった!
<寄り道2>本社へ異動
そうして迷っている間に、なんと本社への異動の話が浮上します。
異動させてもらえるなら、新しい経験ができて、もしかしたら新しいキャリアパスも見えるかもしれないなあと、ネットビジネスはいったん頓挫。(転勤を伴う異動だったので、引越しや手続きなど、転職するのとほぼ同じくらいの手間がかかりました。)
本社は地元の近くだったので、友人にも会える様になり、
仕事も変わって心機一転、病みかけたのは見事回復しました。
しかし、本社に4年目のぺーぺーが活躍できるような場はありませんでした。
そこで食い込んでいくのが若手に期待されることかもしれない!と思いつつ、積極的に手を挙げたり質問したりしていきましたが、ベースは和を重んじるチーム体勢かつ年功序列のトップダウン組織である以上、限界を感じてしまいました。
事件ときっかけ
そんな中、社内で事件が起きます。
私はあれは事件だと思うのですが、会社が公表していないため詳細書けません。
雰囲気だけでも伝わる様にタイトルをつけるなら、「尊敬していた先輩に起こった悲劇」といった感じです。
あんなに人望も厚く、仕事熱心で、私も慕っていた先輩が、あんなことになってしまうなんて、自分もそうならない保証はないし、この会社に未来なくね?
こう感じてしまったわけですね。しかも、その後の再発防止策もほとんどなし。一番会社に失望した出来事でした。
それと同時期に、仕事で一番関係の近かった同期も転職してしまいます。私だけ本社に異動したことも気になっていたようですし、確かに彼の職場も病みやすそうな場所でした。
チーム戦が大切な職場で同期(本音で話しやすい同僚)を失うことも、大きく将来への期待値を下げました。
<寄り道3>塾講師のアルバイト
何か動かなくては!そう思った私は、
とにかく興味があることに手を出してみよう!
そう思い、以前から興味のあった教育の分野に手を出そうと、小中学生の塾講師のアルバイトをすることにしました。(当然、会社は副業禁止でしたが、バレたら辞めたらよい、くらいの気持ちでおりました)
塾と言えば受験対策なので、やりたかった教育とは違うのですが、得意分野ではあるので、楽しくできました。
転職活動
これに加え、
とにかく色々な業界を見てみよう
と、同時に転職活動も開始します。
久しぶりの旧友に会って考えていることを語り合ったり、新しい人を紹介してもらったりしました。
そんな中、少しずつ業界や職種を絞り、選考を受けてみて、最初に転職エージェントに登録してから5ヶ月ほど活動していましたが、内定をとることができました。
この時点では、まだ「自分が何をやりたいか」わかっていません。
内定を受諾さえすればその会社に転職できる。キャリアチェンジなので給料は大きく下がるが、日々の満足度が上がったり、将来に希望が持てるようになるかもしれない。内定をくれた企業はどこもなしではない。
ただ、この欲望から逃れられませんでした。
「やっぱり、年収は下げたくない」
「かといって、キャリアアップはしたくない」(この業界に居続けたくない)
キャリアチェンジをする以上、年収が下がるのは受け入れないといけないのですが、当時、それができなかった。
なぜなら
「まだそれがやりたいことだと決まったわけではなかったから」
自分の環境をえいやと大きく変えられる人はすごいです。現状維持バイヤスががんがんかかりますから。しかも、完全に自分から主体的に変えるとなると、全て自分の判断です。人に変えてもらった環境なら、与えられた環境でベストを尽くそう(逆にそれ以上はする必要がない、だって出来ないんだから)というマインドでいられるのですが、可能性が無限大なのは怖い、と改めて感じました。
「やりたいこと」への執着からの解放
そんな中、ふとしたきっかけから、
やりたいことをいくら探したところで、「これだ!」ってものが見つかることはないんじゃないか。覚悟してやり続けないと、「これだ!」とはなりえない。だったら、少しでもやりたいことは小さく細く長く続けて、本業は「できることを増やす」つまり「スキルを身に着けた後の選択肢が広くて、市場価値が高くて稼げる仕事」にフォーカスする方が賢いのでは??
と考えるようになりました。
単に「やりたいこと探し」に疲れただけかもしれませんが、
✗ 究極的に人生を捧げてでもやりたいこと(でかつそれなりに成果も出て社会からも必要とされること)
よりも、
◯ やってみたいことの中から、自分が不得意ではなく、市場価値が高いもの
を探す方が遥かに楽だと気づいたのです。
しかし、これは転職活動をしたからこそ気づいたこと。転職活動の重要性については、次の記事で紹介しております。
実はエージェントから、プログラマーという選択肢を提案されていたのですが、先輩方からプログラマーという仕事を聞けば聞くほど、半端ない「今の時代に合っている」感。スキルがあれば転職もしやすい。独立もしやすい。起業もしやすい。何より「これができます」というスキルを明確に提示できる明瞭さ。努力は必要、新しい技術へのキャッチアップが必要など「多くの人が面倒くさがるであろう」デメリットももちろんありますが、レールの上をコツコツと歩くのは得意ですし、
仮にプログラマーにならなかったとしても、その身につけたITスキルはどんな仕事でも役に立つ
という絶対損しない保険が魅力的でした。
思い返してみると、高校時代も課題でExcelのマクロ組んだりしたのは楽しかったですし、大学時代サークルでホームページ担当だったのでHTMLいじったりしてましたし、そういえば大学の研究では、卒論も修論もプログラミングを活用した研究だったので、ひとつの道具としてプログラミングは触っていましたし、何より、コードを書いているときは没頭できたし、動いたときの感動は毎回ドーパミンを出してくれるし、
自分に合っているのでは?
と結論づけるには十分な理由がそこにありました。
こうして、
- 市場価値が高く、
- その後も可能性が広がりやすく、
- 自分も楽しめて、
- おそらく得意(苦手で人並みにできない、ってことはおそらくない)
と理由を揃えて、プログラマーを目指す決意をしました。
プログラマーを目指すメリットは他にもあり、こちらにより詳しくまとめておりますので、興味のある方はどうぞ!
そもそも、今からでもプログラマーになれるの?と思う方はこちらへ。
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